BABY AND ME

春生まれ、36w2dでの出産レポート Welcome to new world ようやく会えた 私の宝物

2019年の春、女の子を出産し、我が家は3人家族になりました。出産の痛みは壮絶でしたが、幸い素晴らしい助産師さんのサポートと、関西から里帰り先の北海道まで駆けつけてくれた夫、ずっと見守り続けてくれた両親のおかげで、初産としては比較スムーズかつ安産だったように思います。

今回は記録も兼ねて、出産と育児について振り返ります。

予定日1ヶ月前、突然の破水からお産スタート

 

私が破水したのは36w1d、ちょうど臨月に入った日の夜。

里帰り先の実家で母と談笑していると、急に下半身に違和感が…!

急いでトイレに行き、すぐに「破水だ!」とわかりました。

病院に電話すると、病院側は至って冷静。

「落ち着いて準備して、ゆっくりいらしてください。状況にもよりますが、そのままお産になる可能性が高いです」

とのこと。予定日までまだ1か月弱あったので、心の準備は全くできていませんでした。

 

病院に到着してすぐ、陣痛らしき痛みの波がありました。次回の健診で提出予定だったバースプランを急いで記入。

『初めての抱っこはパパに』

真っ先に思い浮かんだことをまず書いてみる。

他にもいくつかその場で思い浮かぶことを簡単に書き、助産師さんに手渡しました。今思えばもっとゆっくり時間をかけて書きたかった気もするけど…差し迫った状況の中で、本当に大切なことだけをお願いすることができたように思います。

関西から朝一の飛行機で夫到着

 

夜中に母から連絡を受けた夫。

急いで上司に電話し、仕事を休んで朝一の飛行機で里帰り先の札幌まで飛んできてくれました。

病室に入ってきた夫の姿を見て、安堵したのと同時に、久しぶりに会えたことがすごく嬉しかったのを覚えてます。まだ新婚なのでね。仲は良い夫婦です

少しずつ強くなってくる痛みに耐えながら、病室でその時を待ちました。

 

ついに出産!頑張れたのは助産師さんの「〇〇」という一言のお陰

 

いきみ流し地獄を乗り越え、ようやくいきめる段階に。赤ちゃん元気ですよ、と言われ、もうすぐ会えるんだ…!と胸が高鳴る。

いきむ姿勢は某先輩指導の元イメトレを重ねていたので、今振り返っても中々うまくできたのではと思います。笑

さらにエンジンになったのは

助産師さんの

「あと5回以内に出すよ!!」

の一言。

担当の助産師さん、それはそれは温和な方だったのに…この時は豹変。凛々しく、頼れる方に変身していて、びっくり!

あぁ、これはもう絶対5回以内に産まないと…と気合が入り、結果いきみ×3回で無事出産。

助産師さんに感謝です。

 

人生で1番幸せな瞬間

 

バースプラン通り、パパに初めて抱っこされる娘。私が見えるように顔を近づけてくれた

ようやく会えたね

生まれてきてくれてありがとう

 

満面の笑みを浮かべる主人と、その周りで嬉しそうに写真を取る両親、元気に泣いている娘。

こんな幸せな光景がこの世にあるのかと、思わず涙が…。同時に、出産を乗り越えた達成感と、これから母として私自身も新たな生活が始まることへの期待と少しの不安が入り混じった気持ちになりました。

 

待ったなし それでも幸せな育児の日々

10ヶ月間ずっとお腹にいた、愛おしい我が子。くるくると変わる新生児の表情に魅了され、経験したことのない幸福感に包まれる一方で、全てが手探りの育児の日々がスタート。

100%娘に合わせた生活は、これまで比較的自由に生きてきた自分に少なからず驚きをもたらしたように思います。娘のお昼寝中に携帯でちょうど1年前の写真を見返し、あぁなんて自由だったんだろう…としみじみすることも。

それでも、娘が泣けば夜中でもすぐに目が覚めるし、子育てブランクが長いじぃじに抱っこされるとそのおぼつかなさにハラハラしたり、横向きで寝ているだけで呼吸が心配になったり…。

「お腹を痛めた我が子」とはよく言ったもので、生まれたその瞬間から、いやきっと命がお腹に宿った瞬間から、本能的に母親としての母性が目覚めるのかも知れません。

妊娠中は『自分のことで精一杯。そんな私が母親になれるのか?』と不安も抱いたけど、準備なんてできていなくても、こうして子供が親にしてくれるものなのかも知れませんね。

世界中のどこにも完璧な親はきっといないから、子供の成長と共に自分もまた親として成長していければ良いのだと、今となっては思います。

 

慢性的な睡眠不足は人をおかしくする

 

出産のダメージが残る身体で、昼夜のない生活が容赦なくスタート。

恐らく出産直後はアドレナリンが出ていたのか、とにかく無我夢中だったからか、不思議と辛さは感じませんでした。

特に娘は低体重で生まれたこともあり、体重が増えるように夜中でも常に万全の授乳体制を整えるのに必死だったのだと思います。

生後1ヶ月健診で体重増加を確認でき、ふと気持ちの糸が緩んだのか…「この細切れ睡眠の日々は、いつまで続くのだろう?」と急に不安に。

思えば出産直後よりも、この時期が1番精神的に不安定だったように思います。里帰り先に2週間に1度のペースで来てくれていた夫に弱音を吐いたり、数日経って夫が関西に戻る車を家の窓から見送った時には、なぜかポロポロと涙が溢れたり。

産後のホルモンバランスの乱れもあったと思いますが、やはり慢性的な睡眠不足が自分のメンタルを蝕んでいたのだと今となっては思います。

ほどなくして娘にも昼夜の区別がつき始め、里帰りが終了する生後2ヶ月頃には比較的まとめて就寝してくれるように。

自分も、睡眠不足解消とまではいかものの、夜間に4,5時間まとめて寝れる日が多くなったことで、精神面の不安も自然と落ち着いていったのを覚えています。

 

育児のスタートはみんな手探り。今だから思う、全ての産後ママに伝えたいこと

 

妊娠が発覚すると、ついつい「出産」と言う人生のbig eventに意識が向きがちですが、その先には待ったなしの「育児の日々」が存在します。

私は産休に入る時に、職場の先輩ママからよく『第一子妊娠中は、この先の10年間で最も穏やかで自由な時間を過ごせる期間』と言われました。

当時はそうだなぁ、うんうん。くらいにしか思っていませんでしたが、今となっては本当にその通り!むしろ、出産前の様に自由な日々が戻ってくるのはいつだろう?子供が巣立った後では?笑

事実出産からこの1年は、ジェットコースターのように日々が過ぎ去っていきました。

一方で、感じたことのない幸せを得られるのもまた事実で。娘と過ごす日々は想像以上に素晴らしく、こんなにも「幸せ」と口にした1年は生まれて初めてでした。

 

妊娠中に読んだ本の中に、こんな印象的な言葉がありました。

『子育てにおいて大切なことは

•まず第一に“子供の健康”

•そして第二に“親の心の健康” 』

産後1年が過ぎた今、あるゆるシーンにおいて、これは本当に的を得た言葉だと思います。子供の健康はもちろん最優先。そして次に優先されるべき親の心の健康ですが、日本ではしばしば、自己犠牲を美徳とする独特の文化によって、親の心が軽視されがちな時もあるよな…。

「ママなんだから〇〇して当然。△△できなくて当たり前。」

こんな呪文のような言葉にとらわれている人がいたら、もっと楽に構えて自分の心を大切にして!と伝えたいです。たまには1人でゆっくりする時間を持って良いし、祖父母に孫を預けて夫婦の時間を楽しむのも良い。そしてリフレッシュした心を持ち帰って、より一層の愛情を持って子供と向き合えば良い。

親の心の健康は、周り回って…どころか、ダイレクトに子供の心へ影響を及ぼす。子供は大人が思う以上に、親のことをよく見ているものだと思います。

 

今、子育てに奮闘中のママやパパも

これから出産を控えている方も

うーん、まだ、予定はないけど。

と言う方も、ぜひ心の片隅にこの言葉を置いていただければ幸いです。