人生の一大イベントである妊娠。
嬉しい気持ちも束の間、妊娠発覚から程なくして今回も始まったつわり。
2人目だし、感覚はわかっている…と安易に構えていたのが一転、前回以上に強い症状に正直参っています。
中にはつわりが全くない方もいらっしゃると思いますが、ほとんどの方が程度の差はあれ経験するであろうこの試練。
2回の妊娠で私自身が経験した症状、つわりが女性の生活にどう影響するか、社会からの見られ方など、感じたことを綴っていきます。
つわりのスタートはいつから?
つわりは一体いつから始まるのか?その多くは妊娠6週目前後からと言われていますが、もちろん個人差があります。
私が初めてつわりを自覚したのは、1人目妊娠中、夕飯用にハンバーグのタネを捏ねているとき。確か妊娠5週目の後半だったと思います。普段は気にならない匂いが妙に鼻をつき、これがつわり?とハッとしたのを覚えています。
その経験があったから、2人目は妊娠発覚後わりとすぐに若干の気持ち悪さを自覚しました。5週目半ば頃からさっぱりとしたものが無性に食べたくなり、オレンジなど柑橘系のフルーツを多く食べていました。
とはいえ、この時はまだ序章の序章。そこから1週間、2週間経つごとにその症状はどんどん顕著に。恐怖の数ヶ月のスタートです。
どんな症状?NAの場合
1人目と2人目で症状が大きく違い驚きました。周りの友人でも、違ったという人とほぼ同じという人と様々。こちらも個人差があるようですね。
1人目の場合
お腹が空くと気持ち悪くなる若干の食べづわり、食べすぎると気持ち悪くなる吐きづわりが主でした。実際に吐くことは数回でしたが…。とにかく空腹でも満腹でも気持ち悪くなるので、おにぎり1個を丸一日かけてちびちびと食べるのが有効でした。仕事でイベントがあった時は、休憩時間まで耐えきれず、人目につかない場所でバッグに忍ばせたおにぎりを頬張っていました。笑
お茶や水、カレーなど食べられないものが増えた一方、ほうれん草、トマト、ホットケーキなどどうしても食べたい!と欲する食べ物も。食の好みの変化は出産間近まで続き、つわりの不思議を実感しました。
初めてで手探りだったこと、また年齢的に若かったこともあってか(当時29歳)仕事は休むことなく、コロナ前だったので通勤も毎日。比較的元気な妊婦だったのではないかと思います。
一方、2人目の場合…
前述の通りつわりを自覚したのも早く、1人目の経験があるため少しずつ症状が重くなる感覚をある程度俯瞰で見れていたと思います。
前回と違ったのはちょこちょこ食べをすると余計に気持ち悪くなってしまうということ。消化に良いと思って食べた湯豆腐で強い吐き気に襲われてしまったり…1人目の時のセオリーが通じず焦りました。
結局、なにを食べても気持ち悪くなるので、極端に味の濃いものや匂いの強いもの以外を食事の際にしっかりと食べていました。消化機能の低下を感じたので、夜は軽めにしてお腹が空き始める前に眠るようにしていましたが、それでも気持ち悪さで眠れなかったり…。妊娠初期から枕を積み上げて、上半身を起して就寝すると少し楽でした。
そして、2人目のつわりで驚いたのが「よだれつわり」。
これ、本当に地獄です。。
特に食後、大量のよだれが分泌されてしまい、気持ち悪くて自分で飲み込むこともできず。しばらくすると口の中が大変なことに(溺れます)。1日でティッシュ1箱を消費する生活が数週間続きました。もちろん職場にも箱ティッシュと、よだれが染み込んだティッシュを捨てるビニール袋を持参。調べて見るとカバーをかけた空ペットボトルを持ち歩く方もいるみたいですね。
会社で妊娠報告をしていない時期だったため、「花粉症…?大変だね」と何人もの方に不思議がられました。
吐きづわり、食べづわりと違い、よだれつわりを経験するのは妊婦さんの中でも数%だそう。実際私も1人目妊娠時は全く気にしたことがなかったため、とても驚きました。寝る時はティッシュを取り替えるのが面倒で、フェイスタオルを噛んで就寝していました。
経験していない人からは「よだれ?なんか汚いね」と思われてしまいそうですし、吐くという症状と比較してなんだか軽く捉えられてしまう感がどうしてもありました。経験した人にしかわからないこの果てしなさ、本当に恐怖なんです。一体いつまでこの生活が続くの?と。中にはうつになってしまう人もいるんだとか。結局私は妊娠7週頃から15週まで続きました。
つわりに有効な薬はあるのか?2度のつわりを経て思うこと。
多岐に渡るつわりの症状。では、特効薬はあるのでしょうか?
調べたところアメリカにはつわり用の薬が存在するそうですが、残念ながら日本では認可されず。
日本の場合は点滴療法や、部分的な症状(胃もたれや便秘など)に対して漢方薬などを処方することが主。もちろんそれでつわり全体の症状が改善される場合もあるかもしれませんが、個人的には気休め程度と感じてしまいました。
つわりの薬が認可されない理由としては
・妊婦の臨床実験自体が難しいこと
・時間と共にほぼ改善されていくこと
・命に関わる程重症化する例は稀であること
などが挙げられると思います。
とはいえ、つわりの症状に苦しむのは妊娠初期がほとんど。まだ見た目の変化もなく、周囲にも妊娠の事実を伝えていないこの時期に、様々な症状を我慢しなければならないのは辛く、そしてその辛さが社会に理解されていないとも感じます。
誰しもいつか終わるものだから…と軽視せず、日本においてもつわりの研究・場合によっては薬の認可、是非とも進めていただきたいものです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。